リトル・ミス・サンシャイン

リトル・ミス・サンシャイン
最近は、借りたいと思った映画と、もう一つ別に、ランキングとか特集で紹介されている映画を借りてみようと思っています汗。そうすると、時々面白い映画に出会ったりして、ジャンルを広げられていきます。
この映画もそうです。普段、あまり借りようと思わない映画ですが、ヒューマンドラマ部門で人気NO.1になっていたので借りてみました。

難しい話は抜きにして、すごく心暖まる作品でした。最初バラバラだった家族が、徐々に互いを認め打ち解けていく様子を、コミカルに描いております。

まぁしかし、バラバラすぎます、どんな家族やねんとw。じいさんが薬中で、長男はニーチェに傾倒しいっさい喋らない、人生の勝ち負けにうるさい親父は売れない自己啓発セミナー講師、妻の兄はホモで自殺未遂を犯す始末。そんな、結構えぐい大人達が、不細工な次女のミス・サンシャイン(美少女コンテスト的なもの)の出場のための道中様々なハプニングを乗り越えて、打ち解けていく物語です。
考えてみると、バラバラ具合の大きな誇張はあるものの、うちも家庭も似たような感じかもしれんw。うちの家族でこんな事が起こったらどうなるんだろう、なんて思います。きっと、喧嘩しっぱなしで終止、嫌な気分のまま何も起こらんでしょうなぁw
この映画のすばらしい事は、そんなにきれいな終わり方じゃないってことでしょうか。皆の心が1つになった!ってわけでもない、ただ、少しだけ分り合えたきっかけになったという程度、そして各人それぞれ持っていた人生への考えが少し変わったということ。なんだか嫌み臭くなくて良いですね。
なんとなく、ホモのからの視点で描かれているような気もします。一番まともな人間はこのホモさんでしょうね。寡黙な者同士通じる所があるのか、ホモと長男は当初から心が通じている部分があります。映画の最後の方、桟橋で長男との二人で語り合う部分は大好きです。若い頃に、生き方について示唆を与えてくれる大人に出会えるのは非常に大切で助けになることだと思います。こういう適切な助言をしてやれる大人になりたいなと私は思いました。

  • 印象に残ったこと
    • 「負け犬は、嫌だ。お父さんに嫌われる」と言った次女に対して、じいさんの言葉
      • 「負け犬とは、負けた人間なことではなく、挑戦をしなかった人間のことだよ」 by じいさん
    • 「時々仕事も学校も何もかもしたくなくなる」と言った長男に対して、ホモの言葉
      • 「苦難の時代が、自分を成長させた時期であったとプルーストは振り返った。いま、引きこもっていたら、苦難することができないよ。 」